2004 live 渡邊奈央さん        ! もくじ へ
 3月6日 土 ガーデンウォーク幕張 夜雨 朝晴れ のち曇り時々雨パラリ のち少し夕陽
  14:30からと16:30からのフリーライブ 荒天中止
  近い 無料 良い歌 なので行く事にした JR海浜幕張から徒歩3分
  未知の場所だったので ピアノ 長イスを確認して ほっと ひと安心 ところが
  開演10分前に 雨がぽつん 5秒に一粒くらい降って来た ピアノ側には屋根 しかし
  長イス側は ざあざあ降っても おかしくない雲の下 あわてて傘を買いに行った
  400円の白い傘を手にして戻ると 開演 雨止まる
 第一部
 #幸*# この日は すべてピアノの弾き語りでした
  登場 ポロロン 少し発声「はぁー」 数秒で 歌
  奈央さんはメガネをしている
  わたしが初めて 奈央さんを見た前回は していなかった
  今までのライブの傾向 や情況を知らない わたしにとって メガネの奈央さんは
  クラークケント つまりスーパーマンの仮の姿 の様に感じた
  歌は 歌詞がすごく聞き取れた
  慕う想い あこがれ に
  自己を確立した強さが あった上での 甘え が含まれると
  さらに 美味しくなって 何とも言い難い 心情になって行くのだな ・・など思う
 #忘れない想い#
  目をつむる様にして 歌う
  なぜか 黒のブレザーが 燕尾服かと錯覚しそうになる 品格かも
  ゆったり ゆったり とく とく と 伝えて来る
  柔らかく優雅にゆれる あとの方で いったん波が退いてから 強く高らかになる
   1月23日は リズミカルで音楽性が目立ったけども 今回この歌を聞いて
   朗読で思いを伝える一面 が見えた その技術もある ということは
   この人が全てを出しきったら 大変なことに なるかも知れない と思った
 「こちらに初めて」奈央さんはここに初めて来たと言う
  定時から さくさく進めていたので 慣れた場所の様に見えたが そうだったのか
 #風よ#
  胸が 彼女の胸の中が 燃えている
  別れた あの人 を想う歌かも知れない あるいは
  これから出逢うはずの あの人 を想って歌っているのかも知れない
  熱い 見事に燃えている
 #「請求書」#
  張りつめている 心が
  強さと もろさの 危うい境界線で 揺れる しかも ぐいぐい進んで行く
  強い足どりで リズミカルに しかしはらはら と
 #優しさよどこへ行った*#
  曲中わたしは 8行ほどメモを書いた 次の様な内容・・
  歌を 言葉を 感じながら先に進んで行く
  詞が音楽のエネルギーなんだと 改めて知らされる
  詞の展開が 音楽に 否応なしに 歌になって行く  リズミカル
  胸がしめつけられる しかし どんなに しめつけられても強固に耐えている胸がそこに
  ある
 #祈り#
  ♪雨が♪の詞に合わせるように 雨がパラついて来た
  数人の客が立つ 特に子供連れの客がそそくさと
  しかし この曲で「最後」と言っていたので
  とにかく聞き終えようと ほとんどの人が座っている
  奈央さんは あわてず しっかり 歌おうとしている 異変を知ってか知らずか
  言葉を大切に 乱れずに歌う
  これは動けませんよねぇ と観客同志が 仲間になった気分で拍手を送る
  雨は 負けましたと退散
   わたしは前回無かったシングルCDを買う 見ると カラオケ と言う字がある 驚く
   #「請求書」#のカラオケだ 歌いこなせたらすごい・・
   休憩 コーヒー
 
  第二部
  雨は止んだけど どんどん冷え込む 寒い寒い と思っていたら
 #Rainbow - ココロ ハナ ヒラク -#
  ブレザーの上に ロングコートを羽織って出て来た
  今度は 実験室でフラスコを ボコボコさせながら 妖しい実験をしている博士の様だ
  奈央博士は 自己の研究に没頭中 という感じで始まる
  真剣な感じで さっと登場して 無言 拍手も無い いきなり没頭 コートは白衣か
  液体窒素から出した カチンコチンの冷凍のつぼみが 少しずつ ほぐれるように
  だんだん だんだん と開いて行く 情熱が どんどん入って行く
  ♪ココーロのー 花ー♪ 寒空の下で 咲く ♪行けーーーー♪うわぁあ
  心の中でわたしのわめき声が後奏に乗ってひびく
  その驚き さめあらぬ内に次曲 無言で
  行くぞ!行くぞ!スキーのジャンプの選手がスタートで気合いを入れる様な仕草から
 #春に#
  ♪あの時程の情熱・・♪ が どの位すごいのか を想像したくなる
  でも 今この 目前に示された情熱自体が寄ればやけど の熱さ
  それ以上とは・・ わたしの器量を超えている
  ♪そっけなく 通り 過ぎられても♪ それを許容する姿勢 も すごい
  そして そおっと押さえると見えても 言葉に乗って 燃える 押さえる 高鳴る 押さえる
  の揺さぶり攻撃    弾き語りの神髄か
 「・・」
 #風よ#
  ずんずん胸に響く 低音の連弾
  ハウリングが起きそうになる PA担当者が あわてて調整している様子 微調整
  スタッフを信頼しているのか ひるむ事もなく ぐいぐい思いを込めて鍵盤を 叩く
  荘厳な感じ 気持ち良く心を 揺さぶる すがすがしい強さ と 真剣な重み
  この打鍵に共鳴して 何かが動き出す気配 巨大な何かが動き出して当然の気配
 #幸*#
  真面目な学級委員長
  今度は 孤独で頑張る感じ 自分を鼓舞して 自分の力で何とかしようと懸命な感じ
  互いに ♪いいよ涙を・・ ♪と言っている かも知れない
  伴奏がこれまたいい
 「・・」
 #「請求書」#
  切迫感
  強固な意志 と なまの感情 が織りなして ぐわぐわ進む
  今度は柔らかい心 もろくはないけども傷 でも おかまいなしで 進む
  嵐の中を 前へ前へ
  伴奏にも 切迫感や心の叫びを 感じる つぶされそう
  終わったとたんに開放感 なのに
  どうなっているんだろう 心も この歌も ・ ・ また聞きたくなる
 「↑耳にされた事はありますか」の質問に 3人くらいが手を挙げた
  わたしはオブザーバーの気分だったので 答えは 地元の人に任せよう と思ってしまった
 「・・」
 #忘れない想い#
  そおっと やんわり 先ほどの様に始まるのだけど
  今度は 感情がどんどん こめられて行く
  力の限りに 思いっきり ぶつけて来る
  伴奏がまた めっちゃ いい
  過去 今 明日 すべての時をここに呼び たましいが ・・・・
  なんて言う文では 表せない 情感が
  伴奏に どっさり乗っかっている この ピアノ演奏だけで じゅう分に ものすごいのに
  歌のおかげで 伴奏をより深く感じることが出来る そして
  伴奏のおかげで 歌を もちろんより深く感じることが出来る
  独演なので 心のままに自在 これを
   聞けるのは幸せだ
  わたしは うーん と うなったまま ぼう然状態
  残響音が消える ピアノから手を離す 不動の観客たち 遠くの喧噪
  拍手をしたくない このまま固まったまま明日の朝まで座っていたい
  奈央さんが席から立つそぶり 立つ ああ 拍手が始まっちゃった
  奈央さん最後のあいさつが終わる 拍手がひときわ盛り上がる
  今度は 拍手をやめたくない
  もうこれでじゅう分 アンコール の言葉はよぎって消える
  ただ 拍手をやめたくない
  しかし静まってしまった しぶしぶ終了 そして そのまま固まる
   いやー すごかった
  95パーセント以上の曇り空 なのになぜか西の地平線には雲が無い
   低い雲の下 太陽三つぶん空いている
   高架の上を走る 総武線の車内から 夕陽が つかのま 見えた
    輝いて いた
    明日は ♪晴れ                       ! もくじ へ